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2021年2月

2月 17 2021

■ 無料広告という手口・ご注意。

1.相談の内容

最近,たて続けに,「無料求人広告に応じたが,料金を請求されて困っている」という相談を受けました。

 

2.勧誘・説明の問題点

契約書には無料期間中に契約更新を望まない場合には12日目までに解約を申し出ないと自動更新されるとの条項がありました。しかし,業者の電話による説明では,「初回,2週間無料。2週間以内に申し出ていただければ無料で費用はかかりません。」と言われていたこともあり,「12日目までに」という契約条項に気付かず,解約を申し出ようと思っていた14日目に至っていまいました。

 

この例の場合,厳密には2週間ではないのに,「2週間以内に解約を申し出れば無料」と説明する行為は,解約申出期間といった契約の重要な要素について,故意に誤解を誘発させるように仕向けているため,詐欺取消や錯誤取消ができると考えられます。

 

3.手口と注意点

客に交付する文書とは明らかに反する説明がなされていたので,広告業者側は,誤解させるようなセールストークをして,客の不注意に乗じて,書類上の文言を根拠に,後日,有料掲載期間に入ったといって,割高の広告料金を請求する手口のように思われます。

こうしたトラブルに遭遇しないためには,面倒でも,サインした書類を相手方へ渡す前に,契約書などの文書が,実際に受けた説明どおりの内容になっているのか,今一度確認されることをお勧めします。また,世間には「無料」をうたう商売もあるようですが,一歩引いて,「無料とうたいながら,なぜ商売として成り立っているのか」を考えてみることをお勧めします。


2月 10 2021

■ 資産とインフレ

・ 一般に、資産(金、不動産、株式など)は、インフレに強いと言われることがあります。経済成長と呼ばれているものは、適度なインフレを想定しており、インフレとは、お金の価値が下がる現象ですから、同じもの(資産)を買おうとするのに、より多くの価格がつく(貨幣の額面が多く必要となる)ということです。

・ これは、モノの価値を基準としてみると、よく分かります。金(元素記号:AU、ISO通貨コード:XAU)は、非常に長期間錆びたりしにくく、その表す価値の保存に適しています。同じ量の金を買うのに、いくらの値段がつくのかといった視点から、比較時点での貨幣1単位が表す価値がいくらなのかを比較できます。

・ この金と同じように、土地についても、欲しいという人がいる限り、値段がつき、同じ土地にいくらの値段がつくのかといった観点で、その時期の経済状況に応じて比較できます。土地そのものの価値は外部環境が変わらなければ同じ筈ですので、インフレに強いということになります。なお、建物では老朽化を考慮しないといけません。

・ では、株式についてはどうでしょうか。日持ちしそうな資産に検討を加えてきた流れで、お気づきになられた人もいるでしょうが、株式を発行している企業の永続性に関わります。30年、50年、100年と存続し続ける企業の株式なら、企業が正常に存続している限りにおいて、資産として価値を保存する効果があると一応いえます。日々上げ下げはあるでしょうし、何か問題があった際には下げることもあるでしょうが、企業が時代の変化に適応し良好に存続しているのであれば、若い頃に買った株を持ち続けて、年老いた頃には評価額が増えているといった感じです。

・ 問題は、その企業が、長期間、時代の変化にも適応しつつ存続し続けるか?ということですが、こればかりは誰にも分かりません。20年も経てば経済環境も変わるでしょうし、それこそ不祥事だって起きるかも分かりません。

・ 株式(現物)は、インフレに強いと言われることがあります。年限のある債券や投資信託も、国や企業が発行したり、運営したりするファンドの存続に関わっています。ですので、投資商品の中では、株式は比較的インフレに強いとはいえます。しかし、金や土地といった物質と比べれば、株式は、発行企業が時代に適応し存続しているといった条件付での話なのです。

・ 企業の存続可能性について、一般論としては、企業の財務状況やコンプライアンスの程度といえそうです。証券取引市場ごとに上場基準(1部が最も厳しく新興市場ほど緩いと言われている)が定められていますので、どの市場で取引されている株式なのかが一応の参考にはなるでしょう。


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