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2月 19 2016

■ 壮大な背信行為の主張・立証

・当コラムは,今回からしばらくの間,業者による,農産物の価格形成要因を逆手にとった,背信的な推奨・勧誘がなされた商品先物被害事案を題材に,私たちの研究成果を分かり易く解説していく予定です。

・これからこのコラムに数回に分けて解説していく予定の研究成果は,N刊工業新聞,N本経済新聞などの記事を,事件に携わった複数の弁護士が,手分けして,小まめに読み,事件の当時の政治・経済状況がどのようなものであったかを把握・理解して,そして,権威のありそうな論文を探し当てて,主張・立証しています。ですので,商品先物取引の被害事件や証券取引の被害事件に,被害者側代理人弁護士として携わられる際には,地道な作業も厭わずにやるという粘り腰も必要な資質だと心得ておくべきでありましょう。

・さて,問題とした業者の違法勧誘は,現象面でいうと,どのようなものであったか?
一つは,【次の図】のように,業者は,平成19年秋に東穀の大豆(N大豆,一般大豆)の売を建てさせて,放置し(全玉決済するまでの間に順次損切り決済をしながら,別に建て落ちを繰り返えさせる)ほぼ確実に大きな損失を被らせることができた点。
もう一つは,【次の次の図】のように,売と買を同時に建てて,同時に落とすという取引手法で,ほぼ確実に委託者に損失を被らせることができた点,の2点にあります。

・上記主張・立証の結論は,予備知識がないと,直ちには理解が難しいと思いますので,次回以降は,分かり易く,農産物の価格形成要因と平成19年~20年初頭にかけての経済情勢を踏まえた「カラクリ」を順次解説していきますので,ご安心下さい。

【次の図】

大豆相場の逆

【次の次の図】

トウモロコシ相場グラフ(スプレッド悪用)


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