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12月 27 2015

■ 商品先物の理論価格

・今日は,先物の理論価格について解説します。
理論価格といっても,価格変動過程をモデル化してシミュレーションするような難しいものではありません。常識的に考えて分かる範囲のものです。

・モノを保管したり,運んだりするには,お金がかかるでしょう。また,需要家のためにモノを保管することは,売買代金としてすぐに現金化していれば運用できるのに,運用せずに眠らせておくことと同じで,代わりに金利負担をしていることと同じですよね。こうした納会日までの期間に応じてコストがかかるため,将来にわたるほど,高値となると考えられています(順ざや)。

・計算式チックに書くとすれば,

先物理論価格 = 現物価格+(現物価格×金利×日数/365)+{保管料(倉庫料+保険料)×日数/365}

となります。出典は,小山良,済藤友明,江尻行男編著「ゼミナール日本の商品先物市場」東洋経済新報社1994年の150頁~151頁あたりです。

・商品やその時々の経済情勢によっては,まれに,将来にわたるほど安値となってしまう逆ざやが発生することもあります。さやが逆転している状態であったのに,順ざやへの移行を悪用した被害例が,最高裁判決(平成21年7月16日)で認められています。


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