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11月 04 2019

■ 利率がマイナスになると金利を払わなければいけないの?

・ 金利(利率)がマイナスになると,金利を払わなければならないの?という素朴な疑問について考えます。

・ 債券の利率は変動しない
 先のコラムでは,債券の途中売却を例に債券利回りの考え方を紹介しました。そのとき,債券を買いたいという需要が強ければ,たとえ将来得られるキャッシュ・フローを上回っても取引され,債券利回りがマイナスに落ち込むこともある,ということを書きました。ここでは,債券の取引価格の高低であって,債券の保有者と発行体との,金利を支払う・受け取るという立場が逆転する訳ではありません。

・ マイナス金利政策
 マイナス金利政策は,中央銀行が,政策金利を0未満に誘導するものです。民間銀行は,中央銀行にお金を預けることができますが,その際の,預金金利をマイナスにするのが,マイナス金利政策です。
 現時点では,民間銀行は,ものすごく低い利率ですが,一般預金者に対しマイナス金利を適用していません。しかし,民間銀行は,中央銀行に預金しても,利息を受け取ることはできず,逆に,預けたお金の保管料を支払わなければならない,という状態なのです。ここでは,金利を支払う・受け取るという立場が逆転しています。

・ 価格形成と保管料
 当コラムでは「■ 商品先物の理論価格」や「■ 期先の上昇幅が期近よりも大となる理由」,「■ 「深掘り」をしましょう(輸入トウモロコシの代金の半分は海上運賃です)」で,日本の商品先物取引の価格形成に,「保管料」や,輸入商品の場合の「海上運賃」が関係することを書きました。
 お金についても,「保管料」的な発想が交錯するのは興味深いですね。


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