コラム

トップ > コラム

コラム

10月 21st, 2019

10月 21 2019

■ 金利のない債券?(割引債)

・ ここまでのコラムでは,元金に対して年利〇%の利息が付く,というような普通社債を念頭に解説してきました。では,金利が全く付かない債券があるとしたら,その値段をどうやって決めればよいのでしょうか?

・ 例えば,市中金利が年1%の状況下で,返済能力に全く問題がない会社が,5年後に100万円を返すと約束するとき,いくら貸せば,市中金利と同じ運用ができたことになるのでしょうか?

(100万円を複利年1%で〇年運用)
  1年後:101万0000円(100万円×(1+0.01)^1)
  2年後:102万0100円(100万円×(1+0.01)^2)
  3年後:103万0301円(100万円×(1+0.01)^3)
  4年後:104万0604円(100万円×(1+0.01)^4)
  5年後:105万1010円(100万円×(1+0.01)^5)

   これを逆に,

(〇年後に複利年1%で100万円になる金額)
  1年後:99万0099円(100万円/(1+0.01)^1)
  2年後:98万0296円(100万円/(1+0.01)^2)
  3年後:97万0590円(100万円/(1+0.01)^3)
  4年後:96万0980円(100万円/(1+0.01)^4)
  5年後:95万1466円(100万円/(1+0.01)^5)

  と考えれば,95万1466円は,年1%の複利運用で5年後に100万円になると考えられます。
  このように,答えは95万1466円です。

・ 5年後の払戻金額だけが決まっている債券であっても,市中金利と比較した「運用」を観念することで,現在の価値が算定されます。こうした利金がなく満期時に額面償還され,額面価格より低く発行価格が設定されている債券を割引債(わりびきさい)といいます。


©2015 Makino Law Office. All rights reserved.