コラム

トップ > コラム

コラム

10月 8th, 2019

10月 08 2019

■ 外国の債券はなぜ高金利なのか?

・ 素朴な疑問として,なぜ,日本では金利が年0.001%しか付かないのに,外国では年5%くらいの金利が付くのでしょうか? 決して,外国の企業が日本の企業より気前がよいからではありません。

・ 企業なり,国なりが,資金を調達する際に発行する借用証書が「債券」なのですから,貸してくれる人が現れる程度に,利息を約束しないとお金の「貸手」が現れません。その金利を決定する上で,基準の一つとなっているのが,その国のインフレ率です。

・ 日本では長らくデフレが続き,政府や日銀が2%の目標を掲げて金融政策を執っていますが,中央銀行の大きな役割がインフレ・ファイターと言われるように,外国とくに経済成長をしている国にとっては,年4%,年5%のインフレが進行するは自然なのです。

・ 年5%のインフレが起きている国の中は,今日100通貨単位で買えたものを1年後に全く同じものを買うのに105通貨単位を払わなければならないという状態です。つまり,毎年,1年前のお金の価値と比べて5%づつお金の価値が目減りします。お金の貸手が現れるように,この物価上昇によるお金の価値目減分を埋め合わせるために,金利を付ける必要がある,ということです。

・ 各国の中央銀行は,金融政策を行う手段として,公定歩合・政策金利の誘導を行っています。その国の政策金利をみることで,その国のインフレ率がおおよそ推し量れるのではないでしょうか。

・ そして,大雑把にいえば,世界中の国ごとに基本となる利率は違うのですが,世界中を駆け巡るお金の動きによる為替相場によって,円貨換算した場合の名目額は調整されるのです。


10月 08 2019

■ シリーズ・外国債券

・ みなさん,ご無沙汰しております。証券被害事件に取り組んでおりますと,わが国の超低金利政策のせいか,外国の株式,外国の債券などが,顧客の取引対象として,登場してきます。

・ 外国政府や外国の準政府機関などが発行する国債・公債,あるいは,外国の企業が発行する外貨建普通社債などについては,為替リスク,信用リスク,カントリーリスク,流動性リスクなどがあり,名前と簡単な説明くらいは説明資料に書かれていると思われます。

・ では,実際にどういうことかという点では,なかなかピンと来ない人も少なくないようです。事件処理を通じて理解したことを,今後,「シリーズ・外国債券」として書きます。


©2015 Makino Law Office. All rights reserved.